ジェネリック医薬品
2016年08月15日
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許が切れた後で、他のメーカーから販売される、先発医薬品と同じ成分、含有量、投与経路をもつ医薬品のことで、かつて日本では、特許切れと同時に数十社からゾロゾロと発売されていたって、医療関係者からは「ゾロ」と呼ばれていたことがあります。
なぜジェネリック医薬品は安く販売されているのかというと、理由としては、まず第一に先発医薬品のように莫大な研究開発費や進捗開発費などをかけずに製造できますし、その承認期間も、先発医薬品が10年~15年ほどかかるのに比べ、1年~2年で承認されるということが挙げられます。
というのも、ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を持っている上、すでに安全性、有効性などが確立されているとみなされ、承認申請に必要な書類も、先発医薬品に比べずっと、少ないのです。
経済的には優れたジェネリック医薬品ではありますが、これには問題もあり、先発医薬品と同じ有効成分量を含んでいるとはいえ、その製造工程には違いがあるため、全く同じものになることはありません。
また、添加物などでも違いが出てきますし、一概に同じ薬だから大丈夫だとは言えません。
ですので、安いからといって、安易にジェネリックに飛びつくのではなく、医者や薬剤師に、しっかりと相談するようにしましょう。