救急集中治療医がマンガで解説
2023年02月15日
千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119が、点滴の管のしくみについてのイラストレーションを一般公開しました。

水分や薬剤を緩やかに投与する点滴は治療で多く使用され、長い時間をかけることから「適量なのか、早くできないのか」と思われる方がいますが、投与速度は厳重に決められているもの。
どのように調整されているのか、点滴の管のメカニズムも含め、救急集中治療医の見地から親しみやすいマンガで解説されていて、この資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能となっています。
点滴は、治療で多く用いられ、水分や薬剤を一定の濃度で持続的な投与ができることから熱中症などの救急時はもちろんのこと、入院時の定期的な投薬に使用され、長い時間をかけて一滴ずつ投与することで、血中薬剤濃度の急激な上昇を防げる安全な方法でとなっています。
点滴は、薬剤によって投与速度が厳重に決められており、同じ容量でも、所要時間が30分のときもあれば、12時間をかける場合もあります。
この速度を調整するのが「クレンメ」という流量調整装置で、「何秒間に何滴」と確認するのが「チャンバー」という透明な筒で、投与される薬剤ごとに調整し、アナフィラキシー・ショックを起こすことなく、体内へ穏やかに取り入れるようにしています。
「時間がかかりすぎではないか」「滴のペースが早い」と長時間の点滴で管の様子を見て不安がる必要はありません。点滴が、安全で安心できる治療であることを解説します。