!最もやりがいを感じるのは「病状を直接聞いて、薬剤師の判断で薬を選べる」

2020年12月29日

薬剤師の転職情報メディア「ハッピーファーマシスト」で「薬剤師がドラッグストアで働くことについてのアンケート」を実施したところ、調剤以外の仕事に魅力を感じる意見が多い一方、夜間土日の勤務や長時間労働などの労働環境に対する不満を感じる薬剤師が多いのだそうですよ。

グラブ

「ドラッグストアで働くメリット(魅力ややりがい)」についての質問によれば、1位の回答となったのは「薬剤師の判断で薬を選べる」となり、2位には「OTCや介護用品に詳しくなる」、3位には「給料が高いこと」となったようです。

約3人に一人は1位の回答である「薬剤師の判断で薬を選べる」ということですから、お客さんの状態を聞き、言葉通りではない本当に必要なものを提案できた時はやりがいを感じるようですね。

反対にデメリットとしては、「夜間や土日の勤務があること」が1位となったようで、ドラッグストアは営業時間が長いので、生活のリズムが崩れやすいようで、中にはサービス残業・休日出勤が多いところもあるようですね。

ちなみに土日祝日はどの程度休めるのかという質問においては、「土日祝日はほぼ全て出勤」というのが1位、2位は「土日祝日は希望すれば休める」、3位「土日祝日のうち月3回くらい休める」ということで、やはりサービス業としての勤務体系となりがちですよね。

ドラッグストアに将来性を感じる薬剤師は多く、興味をもった薬剤師がどれだけ働きやすい環境を作れるか、言わば働き方改革が今後のドラッグストアの課題といえそうです。

  

Posted by 寺島寿樹  at 07:34Comments(0)薬剤師

薬剤師が主人公の漫画

2020年03月19日

「もしかして薬剤師って、いらなくない?」

総合病院に勤める2年目の女性薬剤師の、そんなつぶやきで始まる漫画「アンサングシンデレラ病院薬剤師 葵みどり」(作・荒井ママレ)。 アンサングとは「褒めたたえられない」とか「名もなき」という意味なのだそうで、医療を縁の下で支える存在ということらしいですね。

「月刊コミックゼノン」で2018年7月号から連載が始まり、これまで単行本3巻が出版されているこの漫画、4月からは石原さとみさん主演でテレビドラマにもなるのだそうです。

アンサング

入院患者の投薬状況を確認したり、時には緊急手術に立ち会ったりと、知られざる薬剤師の仕事内容に驚く方も多いのでは。みどりの奮闘ぶりをはじめ、薬剤師の薬局以外での活躍や患者ひとりひとりの思いにも注目です

  

Posted by 寺島寿樹  at 12:10Comments(0)薬剤師

有望薬「アビガン」「レムデシビル」

2020年02月27日

日本国内だけでなく全世界レベルで感染拡大が続く新型コロナウイルス。
残念なことに2月26日時点では、いまだ感染症に対しての確実な効果が確認された治療薬は存在していません。

とはいえ、ただ解決のめどが立っていないだけでなく、各国当局の臨床試験などによって、効果が期待される3つの治療薬が浮上してきたのだそうですよ。

有望薬

新型コロナウイルス感染症対策本部で、厚生労働省が一部の医療機関において治療薬「アビガン」「レムデシビル」「カレトラ」を使用した研究を始めたことを明らかにしており、実はこの3種が、現時点で最も有望薬として期待されているのだとか。

「アビガン」は、抗インフルエンザウイルス薬で、富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学が開発し、2014年に製造・販売の承認を得ているのですが、国が新型インフルエンザの流行に備えて備蓄する特殊な治療薬で、一般に流通はしていないとのことで、国は現時点で200万人分の備蓄を持ち、「タミフル」など既存のインフルエンザ治療薬が効かないような新型インフルエンザウイルスが流行した時に、初めて国がアビガンの投与開始を検討するということのようで、現在流通していないだけでなく、その薬価も設定されていません。

「レムデシビル」は、アメリカの製薬大手であるギリアド・サイエンシズが開発したエボラ出血熱の治療薬で、中国を視察した世界保健機関の担当者が24日、レムデシビルに対し「現時点で本当に治療効果があるとみられる唯一の薬」と発言したことで、「有望薬」として一気に注目を集めていて、米国立衛生研究所(NIH)も現地時間25日、レムデシビルを使った臨床試験を開始すると発表しています。

「カレトラ」は、抗エイズウイルス(HIV)薬として知られ、新型コロナウイルスはプロテアーゼの働きを借りるとされており、同じコロナウイルスであるSARSの原因ウイルスに対しても効果がある可能性があるとの研究結果があることなどから、新型コロナウイルスに対しても効果が見込めると判断されているようですね。

  


Posted by 寺島寿樹  at 15:01Comments(0)薬剤