英政府がアマゾンと提携
2019年07月12日
なんとイギリス政府が、アマゾン・ドットコムと提携し、アマゾンンお人工知能アシスタント「アレクサ」を通じて英国民保健サービス(NHS)の医療情報を提供するのだそうですよ。

いや、これ凄いですよね・・・。なんでも世界初の試みだということのようですけど、こんなことを政府レベルで行えるというすごさを感じますね。
具体的には 「アレクサ、インフルエンザの症状を教えて」などとAIアシスタントに話し掛けるだけで欲しい情報を得られるようになるのだそうで、これにより長時間労働を強いられている医師たちや、インターネットでの誤った医療情報の拡散を懸念する医療専門家からは、サービス開始を歓迎する声が相次いでいるのだそうですよ。
まぁ、これは意外ですよね、仕事を奪われるという懸念よりもむしろ逆の発想になるなんて!
しかしながら、プライバシーのことを考えると、アマゾンがユーザーの医療データを収集してターゲティング広告に利用する可能性もあるのではないかという危惧する声もあるようです。
また、アマゾンによると、既に今週初めから、NHSのウェブサイトに掲載された医療情報を検索できるよう、アレクサを搭載したスマートスピーカー「エコー」のアップデートを開始したのだそうです。
また、イギリスでは、自分でウェブサイトを調べるのではなく、アルゴリズムでウェブサイト上の情報を精査し、わずか数秒で答えを提供する音声アシスタントを使う人が増えてきているようで、英保健省は、より信頼性の高い情報をNHSが提供することで、特に高齢者や目の不自由な人たちの助けになるサービスだと説明しているのだとか。
日本語ではまだまだのアレクサですけど、やっぱり開発者たちの言語であれば、その正確性は群をぬいているのでしょうね。
ちなみに、来年中にはNHSのサイト上で情報提供している症状の半数が、アレクサ経由で調べられるようになるとの見通しのようで、プライバシー上の懸念については、英国民の医療記録へのアクセス権はアマゾンにないと強調されていて、さらにはグーグルなど、他の音声アシスタントサービスを提供する企業各社にも、NHSとの提携を呼び掛けているようですよ。
いや~政府がここまで柔軟だととてもうらやましいですね。