ヴィキラックスで急性腎不全恐れ
2016年07月06日
厚生労働省がC型肝炎治療薬「ヴィキラックス」で急性腎不全を起こす恐れがあるとして、薬の添付文書の「重大な副作用」に追加記載するよう製造販売元のアッヴィ合同会社に指示したのだそうです。

これは、昨年11月の販売開始以降、およそ3000人が服用したようですが、そのうち薬剤との因果関係を否定できない急性腎不全が9人報告され、その9人のうち70代の男性が死亡したのだそうです。
ヴィキラックスの概要
ヴィキラックスは、C型肝炎のジェノタイプ1型ウイルスを駆除するための抗ウイルス薬で、NS5A阻害剤のオムビタスビルとNS3/4A阻害剤のパリタプレビル/リトナビルを配合した合剤で、速やか且つ強力な抗ウイルス作用を発揮にする配合薬で、1日に1回2錠を経口服用し、投与期間は12週間(約3ケ月)となっています。
ヴィキラックス配合錠の「使用上の注意」改訂これまで、C型肝炎の治療は、インターフェロンが中心で副作用に悩まされていたのですが、今回のヴィキラックスは、インターフェロンを使わない飲み薬として日本のC型肝炎治療は、肝炎ウイルス撲滅への最終章に入ったと言われるほど、期待が高かったのですが、うまくいかないものですね。
腎機能が低下している患者への投与には、特に注意するよう求められています。
