2016年03月11日

メルドニウムの効果と副作用

テニスのマリア・シャラポワの会見が行われましたね。

内容は、禁止薬物のメルドニウムを摂取し、ドーピング検査で違反が見つかったという公表で一見すると、「知らなかった私の責任」だというような内容で「大きな勇気だ」と称賛する声もあったようでしたけど、その後のニュースなどでは、「少なくとも5回は通告を受けていた」とか、「ロシア連盟も選手とコーチに気をつけるように指示していた」などという報道があり、ちょっと胡散臭くなってきましたね。

ちなみに、このメルドニウムという薬物は、2016年1月1日から世界反ドーピング機関(WADA)により禁止リストに追加されていたそうで、もともとは、心血管疾患の治療用の薬として開発されていたものです。

日本やアメリカではその利用は認可されていませんが、ロシアやリトアニアでは認可されており、主な作用としては狭心症の薬として販売されており、簡単に言うと血液の循環を促進する作用があります。

そして、それをアスリート側の観点から見ると、持続力や持久力の向上や疲労からの回復力が上がるなどメリットが多く、その代償としてのデメリットは、アレルギー反応や消化不良などを起こすことばあるのだそうです。

報道ではシャラポワは10年間も服用していたとのことですが、このことによって、スポンサーである「ナイキ」「タグ・ホイヤー」「ポルシェ」が続々と契約を見直していますから、大きな代償を払うことになりましたね。

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ロシアのドーピング問題は、まだまだ終わりそうにありませんね・・・


タグ :ドーピング

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Posted by 寺島寿樹 at 11:23│Comments(0)薬剤
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