娘さんの臓器を提供したご両親の手紙

2016年03月02日

東海地方の病院でインフルエンザ脳症による脳死と判定され、臓器を提供した6歳未満の女児のご両親が亡き娘に宛てて書いた手紙だそうです。

これは、日本臓器移植ネットワークが公表したもので、この女児から臓器が摘出され、岡山大病院などで計三人に移植する手術が行われたのだそうです。

自分勝手な理由で人を殺す大馬鹿者たちに、命の尊さとひとつの命のために必死になる人々の悲しみをわからせたいです。

Aちゃんが体調を崩してからお父さんとお母さん辛くてね

毎日毎日神様にお願いしました。目に見える物全てに、お山に行ってお願いして、川が見えればお願いして、海に向かっても…いろいろ神社なんかも夜中に行ってお願いしました。最後には落ちている石ころさんたちにもお願いしたんだよ。でもね、どうしてもAちゃんとお父さんを入れ替えることはできないんだって。

もう目を覚ますことはできないんだって。もう長くは一緒にいられないんだって。

お父さんとお母さんは辛くて辛くて、寂しくて寂しくて泣いてばかりいたけれど、そんな時に先生からの説明でAちゃんが今のお父さんやお母さんみたいに涙にくれて生きる希望を失っている人の、臓器提供を受けなければ生きていけない人の希望になれることを知りました。どうだろう?Aちゃんはどう思う?いやかな?

お父さんやお母さんは悩んだ末、Aちゃんの臓器を困っている人に提供することを決めました。もしいやだったらゴメンね。

お父さんもお母さんも臓器を必要としている人がたくさんいて、その人を見守る人たちがどんなにか辛く苦しい思いをしているか知っています。もしその人たちにAちゃんが役に立てるなら、それは素晴らしいことだと思ったんだよ。

一人でも人の命を救う。心を救う。ってすごく難しいことでお父さんもできるかわからない。だけど、とても素晴らしく、尊いことなんだよ。

もしAちゃんが人を救うことができたり、その周りの皆さんの希望になれるとしたら、そんなにも素晴らしいことはないと思ったの。こんなにも誇らしいことはないと思ったの。Aちゃんが生きた証じゃないかって思ったの。今のお父さん、お母さんみたいに苦しんでいる人が一人でも笑顔になってくれればどんなに素晴らしいだろうと思ったの。

そして、その笑顔はお父さんやお母さんの生きる勇気にもなるんだよ。

いつも周りのみんなを笑顔にしてくれたAちゃんだから、きっとまた世界の笑顔を増やしてくれるよね?

命は繋ぐもの。お父さんとお母さんがAちゃんに繋いだようにAちゃんも困っている人に命をつないでくれるかな?

願わくば、お父さんとお母さんがAちゃんにそうしたように、AちゃんもAちゃんが繋いだその命にありったけの愛を天国から注いでくれると嬉しいな。

お父さんより


お母さんを

 もう一度

  抱きしめて

   そして

    笑顔を見せて   お母さんより

このご両親の勇気と決断は素晴らしいと思います。
これこそが人間の本当の強さとやさしさだと思います。

喧嘩が強いとか、お金がいっぱいあるとか、そんなことで人間の価値は決まるものではありません。

命の大切さ、他人の傷みを理解し、手を差し伸べることのできる勇気。
本当に考えさせられます。



タグ :勇気

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Posted by 寺島寿樹  at 12:54 │Comments(0)ブログ

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