475億円以上の薬がムダに?
2015年11月17日
厚生労働省の発表によると、2013年度の国民医療費は40兆円を超えたそうで、これは7年連続で過去最高を更新しているそうです。
しかも、今後もこの数字は「過去最高」を更新し続けていくようで、消費税が10%に上がったところで社会保障の財源を確保するのは難しいでしょうね。
また、日本薬剤師会の調査でも在宅の75歳以上の家に残っている残薬は年間で475億円分にものぼるとのことで、これを日本全国全ての人にするとかなりの残薬費になりそうで、これは大きな問題です。
というのも、薬代の7~8割は国民の保険料や税金から捻出されているので、残薬の無駄があればあるほど、国の財源を気付かないうちに圧迫しているということになります。
ですので、このような流れの中では、薬剤師も「調剤業務だけを行い、薬を出しておけばいい」というような考え方ではいけないでしょうね。
「薬を多めに出しておきますね」なんていうのは、親切心からくるものではあるのですが、このような無駄を薬剤師自体が冗長してはいけません。