2018年07月13日

処方薬もオンライン

調剤薬局に行かなくても、インターネットで薬剤師が処方薬の飲み方を教えてくれる「オンライン服薬指導」が本格的に動き出したようですね。

愛知県オンライン

というのも、7月5日、愛知県のアイン薬局稲沢店が、りゅう市役所北内科・リハビリ科のオンライン診療と連携し、1例目のオンライン服薬指導を行ったのだそうで、これによって処方薬は服薬指導後、郵送で患者の手元に届くのだそうです。

このオンライン診療とオンライン服薬指導が現実的になっていくとかなりの時間や負担が軽減されますよね。

なにせ高血圧などの生活習慣病、気管支喘息など慢性疾患、働き盛りや子育て世代など通院の時間を取るのが難しい患者さんが、治療継続を後押しすることが期待されていますから。

今回のケースは、インターネットやテレビなどの情報通信機器を用いたオンライン服薬指導事業が全国で初めて愛知県の国家戦略特区で行われたもので、対面での服薬指導を義務付けている医薬品医療機器等法(薬機法)も2019年に改正が予定されていますから、この試みが成功すれば、今後の医療のあり方の新しい形が生まれてくるかも知れません。

とはいえ、課題もまだまだ多いようで、特区とはいえ、今回のサービスを利用する条件が厳しいようで、オンライン服薬指導を受けるためには「居住地から16キロメートル圏内に調剤薬局がない」という条件があるのだそうです。

また、、オンライン診療(保険対象)には「緊急時に30分で行ける範囲に医療機関がなければならない」といった規定があるようで、こうなってくるとオンラインというメリットが薄れてしまいますよね。

まぁ、ある程度制限をかけなければならないのは当然ですが、まずはテスト的な運用ですので、なんの制約もないところから徐々に制限をかけていくというような方法のほうがいいような気がするんですけどね。

  
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Posted by 寺島寿樹  at 16:52Comments(0)ブログ