2016年08月19日

モルヒネに代わる副作用のない鎮痛薬

モルヒネと同等の鎮痛効果があるにも関わらず、副作用がないと考えられる合成薬剤の開発ができたという発表がありましたね。

まず、モルヒネの作用としては、痛みの抑制系を亢進するオピオイド受容体と結合することにより傷みを抑えるという作用があります。
ですので、主に鎮痛目的で用いられており、有効限界がないのも特徴となっていて、より強い痛みに対しては用量を増やすことで対応することが可能となっています。

また、他にも咳を抑える効果や下痢を止めるために使われることもあります。

ここまで見てみると、ものすごく素晴らしい効果ばかりではありますが、やはり良いことの裏側には副作用もあり、下痢を止めるということは、便秘にもなるということでもあり、モルヒネを使い始めたときや増量したときなどには、眠気やめまい、ぼんやりとした感じがあらわれやすくなります。

しかし、人間の体の凄さは耐性ができることにより、役1週間程度で軽減していきます。

とはいえ、モルヒネの一番やっかいな副作用は、やはり依存症になってしまうことで、この依存には「精神依存」と「身体依存」の2通りが存在しています。

精神依存については、モルヒネの使用をコントロールできなくなってしまい、モルヒネを欲してしまうようになりますし、身体依存については、モルヒネが常になければ、代謝が正常に行われなくなり、モルヒネが切れると激しい禁断症状などが起こります。

ですので、今回のモルヒネと同等の鎮痛効果を持ちつつ、副作用のない薬というのは、まさに奇跡のような薬で、いち早く医療現場で使えるようになってほしいものですね。

  
タグ :モルヒネ


Posted by 寺島寿樹  at 14:02Comments(0)薬剤

2016年08月15日

ジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許が切れた後で、他のメーカーから販売される、先発医薬品と同じ成分、含有量、投与経路をもつ医薬品のことで、かつて日本では、特許切れと同時に数十社からゾロゾロと発売されていたって、医療関係者からは「ゾロ」と呼ばれていたことがあります。

なぜジェネリック医薬品は安く販売されているのかというと、理由としては、まず第一に先発医薬品のように莫大な研究開発費や進捗開発費などをかけずに製造できますし、その承認期間も、先発医薬品が10年~15年ほどかかるのに比べ、1年~2年で承認されるということが挙げられます。

というのも、ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を持っている上、すでに安全性、有効性などが確立されているとみなされ、承認申請に必要な書類も、先発医薬品に比べずっと、少ないのです。

経済的には優れたジェネリック医薬品ではありますが、これには問題もあり、先発医薬品と同じ有効成分量を含んでいるとはいえ、その製造工程には違いがあるため、全く同じものになることはありません。

また、添加物などでも違いが出てきますし、一概に同じ薬だから大丈夫だとは言えません。

ですので、安いからといって、安易にジェネリックに飛びつくのではなく、医者や薬剤師に、しっかりと相談するようにしましょう。

  


Posted by 寺島寿樹  at 17:04Comments(0)薬剤

2016年07月26日

30年ぶりに承認された新規便秘治療薬

30年ぶりの便秘症新薬ルビプロストンが発売されます。

便秘で長期間悩んでいる人はとても多く、一般的には生活習慣の改善指導、薬物治療で対処するのですが、なかなかうまくいかないもの。

そこで薬に頼りたいところなのですが、既存の薬には耐性や習慣性の問題があったりしますし、塩類下剤は血清電解質に影響を及ぼすため腎機能が低下した患者には使えないという問題がありました。

しかし、この新薬では、自然の排便を促すことが特徴となっていて、腹痛がないうえ、耐性、習慣性がないから長期間の投与が行えるのだそうです。

この商品名はアミティーザカプセル24μg。

アミティーザカプセル24μg

小腸での水分分泌を促進することによって便を柔らかくし、腸管内での便の移動を容易にして排便を促進し、通常、慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)の治療に用いられます。

  

Posted by 寺島寿樹  at 18:01Comments(0)薬剤